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Fig.11 Real and imaginary part of vertical displacement(L/λ = 5.0)

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Fig.12 Real and imaginary part of vertical displacement(L/λ = 9.0)

Table1 Calculation accuracy in deep water

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6. 結言
以上の結果を基に、本研究では次の結果が得られた。
1)一体型の弾性浮体模型に対しても、本計算手法は精度良く応答推定ができ、その有用性が再確認された。
2)圧力分布法によって得られたコチン関数より定常波漂流力が計算でき、実験値との比較によりその有用性が確認できた。
3)弾性浮体に働く定常波漂流力は、弾性変形の影響を十分に考慮する必要がある。しかし、剛体モードの影響も短波長域まで残るので無視はできない。
4)水深が浅くなると圧力の計算精度が低下する。また、短波長域では剛体モードよりも弾性モードの方が計算精度が相対的に良いことが分かった。
[謝辞]
本研究を進めるにあたり、日本大学非常勤講師別所正利先生には多大なる助言を頂きました。ここに感謝の意を表します。
[参考文献]
1)別所正利; 浅い水面に浮かんで動揺する平板に働く流体力について、防衛大学校理工学研究報告、第15巻第3号、1977
2)前田久明、増田光一、宮島省吾、居駒知樹; ポンツーン型超大型浮体式海洋構造物の波浪中弾性応答に関する研究、日本造船学会論文集、第178号。pp.203-212. 1995
3)山下誠也; 浅喫水箱形浮体の波浪中動揺と変動圧力―圧力分布を用いる計算と実験との比較―、日本造船学会論文集、第146号、pp.165-172. 1979
4)影本浩; 海洋空間利用のための大規模浮体に対する波の影響について、第12回海洋工学シンポジウム、pp.107-l12.1994
5)宮島省吾、前田久明;大型弾性浮体の2方向挙動計測法について、第13回海洋工学シンポジウム、pp.305-312.1995

Table2 Calculation accuracy in shallow water

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